写真の背景から人物を消す方法
人物を消すのは簡単な作業だ。難しいのは、その後ろにあったものを作り直すことだ。

写真の背景から人物を消す方法
記念碑の前でようやく撮れた一枚。しかし同じ場所で撮っていたのはあなただけでなく、他に40人もいて、そのうち11人がフレームに入り込んでいる。
消すのは簡単、埋めるのは難しい
人物を選択して削除するのは一瞬で終わる。難しいのは、その空いた穴に何を入れるかだ。壁、手すり、人混み、地平線——その人物の後ろにあったものは何であれ、正しい遠近感と光の当たり方で、その人物が占めていた空間を自然に貫いて続いていなければならない。
この問題が安価なツールで目に見えて失敗するのはここだ。その領域をぼかすか、近くのテクスチャをコピーして貼り付けるだけなので、人物がいた場所にぼんやりとした滲みができてしまう。人間の目はディテールのない領域を即座に見つけ出す。周囲すべてに細部があるのに、そこだけないという状態を見抜くのが得意だからだ。
良い削除指示とは何を伝えるものか
削除そのものだけでなく、何で埋めるかを指定する必要がある。「後ろの人を消して」という指示では、その先をモデルの推測に任せてしまう。「背景にいる他の人物を全員消し、その後ろにあったシーンを自然に続くように再構築する。表面、遠近感、光の当たり方を合わせ、滲みや形の残骸を残さない」という指示なら、これは再構築の作業だとはっきり伝わる。
うまくいかないケース
あなたの肩にぴったり寄り添い、輪郭が重なっている人物がいる場合は難しいケースだ。モデルは背景だけでなく、その人物が隠していたあなたの一部まで想像で描く必要がある。背景がほとんど人物で占められているような非常に混雑したフレームも同様で、全員を消してしまうと、再構築すべきシーンそのものが残っていない。
Retakeで実行する
Backgroundの項目でRemove other peopleにチェックを入れる。フレーム内にゴミ箱、看板、バッグなどの雑多なものも写り込んでいる場合は、Clear the clutterを追加すれば、両方を一度の処理で取り除ける。
FAQ
メインの被写体はそのまま残りますか? はい。この指示では、1人の被写体とそのポーズ、フレーミング、服装は固定されたままで、その人物の後ろにあるものだけが変更される。
特定の1人だけを指定して消すことはできますか? 指し示すだけでは無理だ。このプリセットは背景の人物をまとめて消すものなので、人混みの中の特定の1人だけを消すには手動の選択ツールが必要になる。
処理後、背景はぼやけた見た目になりますか? ならないはずだ。このプロンプトの目的はぼかしではなく再構築だからだ。ぼかしが欲しい場合は、別のプリセットを使う。
人物ではなく物についてはどうですか? それは雑多なもの用のプリセットの領分だ。ゴミ箱、ケーブル、看板、バッグといった気を散らすものを、同じ「後ろを再構築する」という指示で処理する。
