写真から不要な物をきれいに消す方法
問題は背後に写り込んだゴミ箱ではない。ゴミ箱があった場所に残る、ぼやけた灰色のパッチこそが問題なのだ。

写真から不要な物をきれいに消す方法
いい光、いいポーズ、そして左肩の後ろにゴミ箱。どんな場所にも必ず何かしらある。
消したあとがにじむ理由
従来の除去ツールは、周辺のピクセルをコピーして穴を埋める仕組みだ。これは周囲が均一な場合——無地の壁、開けた空、平らな芝生など——にはうまくいくが、それ以外の場面ではほぼ失敗する。コピーしたパッチはパースが合わず、光の勾配もずれ、パターンが不自然に繰り返されて、目はすぐにそれを見抜いてしまう。
その結果生まれるのがにじみだ——何かがあった場所に、ディテールのない、ぼやけた領域ができる。それは元の物体よりもかえって目を引いてしまう。
きれいな塗りつぶしに必要なこと
シーンは塗りつぶされるのではなく、続いていかなければならない。物体の背後を通っていた直線は、反対側できちんとつながる必要がある。テクスチャはスケールを保たなければならない——遠くのレンガはより小さく見えるはずだ。光も、隙間の両側で同じように落ちなければならない。
シーンを理解するモデルならこれができる。パッチをコピーするだけのアルゴリズムには、そもそも何を見ているのかが分かっていないので不可能だ。
難しいケース
被写体に重なっている物体は、二つの再構築を同時に必要とする——背景と、隠れていた人物の部分だ。反射する面はさらに厄介だ。窓の前に立っている何かを消しても、その反射像はそこに残ったままで、ほとんどのツールはこれをまったく見落とす。
Retakeでの操作
Backgroundの下にあるClear the clutterにチェックを入れる。これはゴミ箱、ケーブル、看板、バッグなど、目障りな物体を対象に、その背後のシーンをテクスチャとパースを合わせて再構築するよう指示するものだ。人物が複数写っている場合はRemove other peopleも追加する。
よくある質問
消す物体を自分でピンポイントに指定できますか? ポイントして選ぶことはできません。このプリセットは目障りな背景の雑物をひとまとまりとして除去するもので、特定の一点だけを狙うには手動の選択ツールが必要です。
残しておきたいものまで消えてしまうことはありますか? 雑物として認識されるものが対象になります。写真の中心にあるものや、被写体が手に持っているものはそのまま残ります。
背景が複雑な写真でもうまくいきますか? パッチ方式のツールよりはうまくいきます。コピーではなく再構築するためです。ただし、背景のほとんどが消したい対象物そのものである場合は、再構築の手がかりがほとんど残りません。
透かし(ウォーターマーク)を消せますか? いいえ。他人の透かしを消すためのものではありません。
